雨粒ドロップ
「それから…
君みたいな性格じゃ…一生彼氏なんか出来ないよ?」


珱魅はクスクス笑いながらそう言った。




そんな中、銀城が申し訳なさそうに頭を下げた。

「…すみません。彼はああいう性格なんですよ。天邪鬼というか…何というか…」




「いえ…もういいです。帰りますね。ありがとうございました!!」


そう言って、愛璃は荷物を持って部屋のドアを乱暴に開けた。


そして帰り際に怒りを込めてもう一度珱魅を睨んだ。

しかし珱魅はさっきの事など気にも止めない様に、知らん顔して書類を眺めていた。






…ムカつく。
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