雨粒ドロップ
『愛璃!覚えててくれたの?!
何も言わないからてっきり忘れてるのかと思ったよぉー。
ありがとう!』

雛は本当に嬉しそうにしゃべる。

「俺が雛の誕生日を忘れるわけねぇだろ?幼稚園生の頃からの仲なんだし。

…そんな事よりさっ…今からパーティーやらねぇ?勿論、雛の家で!」

愛璃はいたずらっ子のような笑顔を浮かべて話す。

雛の家は豪邸と言える程大きな家で、遊ぶ時はいつも雛の家と決めていた。

『いいね!今年はお父様もお母様も家に居ないから、すごく寂しかったの!来て来て!』
< 7 / 64 >

この作品をシェア

pagetop