切なる想い

最愛の嘘







いつものように





キミを抱きしめてささやく





愛しくて仕方がなくて





これ以上の人なんて




いないと本気で思っていた






……けれど




腕の中の小さな彼女が



小刻みにゆれている



「どうしたの?」





そう聞けば彼女は





「ごめん、ごめんね」






泣きながらそうつぶやくんだ





絶え間なく続くのは




愛でもなく別れを意味する言葉





でも僕が聞きたかったのは



そんな言葉じゃない









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