《短編》一夜の想い
携帯が鳴った。

「ハイハーイ、梨絵でぇーす。」

『よぉ。、信矢だけど、梨絵暇だろ?今から行くから。』


いきなりなコイツは、友達の信矢。
自己チューで、いつも私の都合なんてお構いなし!
悔しいけど言うことを聞いてしまう。


だって好きだから…。


「えー!勝手に決めないでよ。私にも予定があるんだから。」

何にも無いのにね。例え予定が有ったって行くくせに!
意地っ張りなんだから。

『俺より大事な予定なんかないだろ。早く用意しとけよ。』

切られてしまった。

「ホント自己チュー!」そう言いながらも口元は緩みっぱなし。

化粧直しをして、お気に入りの黒のワンピースに着替えた。
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