4人のLOVE
「お姉様、一つお願いがあります。」


「何よ」


「学校という場では、必ずこの僕と一緒にいてください」


「・・・分かったわ」


ため息をつきながらレナは言う。


「では、失礼します。」


ドアを閉める前に、レオンは一礼をして部屋から出て行った。


それを見て、メイドがレナに言った。


「やはり、レナ様は完璧なお方ですね」


「家族のことには口を出さないで」


そういって、朝の支度をすませる。


普通の人から見たら、レナの性格はワガママ。


だけど、現在美蝶家の本家にいる一番権力が高いのは、レナだ。


レナがどんなことをしようと、許される。


ただ、一つの天敵はカレンだ・・・。


私が、美蝶家をついだら、一番最初にカレンをクビにしてやる!


そんなことを考えながら、部屋を出る。


家の前の車に乗る。


車には、もうレオンが乗っていた。


「いって」


レナの合図で、車は動き出した。


少しずつ、学校に近づく。










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