かけがえのない思い出になりますように

私は、今を生きている


憧れだ
同級生のバスケ部の男子
君たちは、輝いていた
私とは別の世界だったね

君たちは、みんなより一歩先を歩いていた
恋も友情も部活も

みんなより先に彼女ができていた
別れたり、付き合ったり
そして人一倍格好よかった。

みんなのリーダーだった
君たちは、人気者

私なんて関われるような人たちじゃない
私は、遠くからみていた

私はね、学年で集まる時とか集会の時とか君たちを目で追っていた

バスケをしている姿なんてちゃんと見たことがなかった

三年生、9月2日君たちと偶然、廊下のワックスがけをやった
この時だけ君たちと近かった
水はけをする姿、汗をＴシャツで拭う姿
私の記憶の中に残っています
じゃんけんも一緒にした
隣だったね

君たちは、私の名前なんて知らない
君たちの中学時代の思い出の中に登場しない

でも、同級生で良かった
名前を呼んで貰え無くても、私は欲張りしない
見ているだけでいいんだ


本当はね、もっと君たちに私の姿を見て欲しかった
でも私だって君たちのこと少しも知らないんだ
そこが少し悔しかった

クラスメイトだったらお話ししていましたか？
友達になっていましたか？
そんなの無理だってわかってる
だって遠くから見ている自分が今ここに居るから


憧れ


まだ私は、恋を知らない