あかだい?



「ということで、税金ど…無花果さん」

「今、税金泥棒って言おうとしたよな?」

「ダイナミックアントロー並みに言いました」

「誰っ」


「おい、税金泥棒とたぬき様」

「何その格差」

「お腹すいた。何かつく…」

言い終わらないうちにたぬきは慶太の頭にボールペンを突き刺した。

「つーかおまえ、ボールペン何個持ってんだよ」

無花果の質問には華麗にスルーし、

「慶太。人に物を頼むときは何ていうんだっけ?」

慶太は、「はっ」と悟ったような顔をした。そして床に正座したあと、土下座をした。

「お願いしますたぬき様。お腹がすいたので何か料理を作って頂けないでしょうか?」

「嫌」

「そこを何とか」

「どうしてこの俺様が、お前ごときに、料理を作らなきゃいけないんだよ。ま、あの野郎なら作ってくれるかもな」


そう言ってあごだけ無花果の方を動かした。

「わかりました」

そう言ったあと、慶太は無花果の方に行き

「おい、税金泥棒。料理作れ」

「何その変わりよう!!?」

「無花果さん、ついでに僕のもお願いします」


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