あかだい?
〇
次の日、パカ子撲滅…エセ霊能者撲滅計画が実施された。
無花果たちは、パカ子の家に上がり込んだ。
そこには、ちゃんと平均台が用意されていた。
「偉いじゃないか、パカ子」
「上から目線するな」
「では、無花果さんとパカ子さん、目隠しをして下さい」
「目隠し?」
パカ子は怪訝な顔つきで、たぬきをみた
「あれ言ってませんでした?」
「聞いてないわよ」
「人の話は最後までちゃんと聞こうねー?」
見下したように無花果がパカ子に言った。
「うわっむかつく!!」
「では、パカ子さんはこれを使用して下さい」
たぬきはそう言ってパカ子に昆布を渡した
「普通に考えて無理でしょ!」
「文句言うな。男ならやると決めたときは黙ってやれ」
「私女っ!」
「……!!」
「何その驚愕な顔は!」
「……!!」
「まだやるかっ!」
「鼻毛…でてる…」
慌てて鼻の辺りを触るパカ子
「!!」
―鼻毛…出てる…
「じゃあ、勝負始めちゃってください」
「華麗に鼻毛事件をスルーするな」
「くはっ…ダジャレかよ」
「笑うな」
昆布を持ったたぬきも、肩が震えていた
「地味にツボにはいるな」