裏と表 -幼なじみstory-
合宿 by和希
「なんならオレと……」
いつもの事ながら、愛華のビンタをくらう。
「もうっ!!
あんたは、いつも何なのっ!?」
「だから、慰め………」
オレが、
『だから、慰めてあげようとした』
と言おうと思ったら、愛華の手で口を塞がれた。
「だから余計なおせ…」
『だから余計なお世話』
そんなの分かってる。
でも、いつまで経っても君は気づいてくれないよね。
いつもの事なのに、
オレは自分の込み上がる感情を止める事は出来なかった。