舞蝶.・。*


あたしは必要とされてない子。
あたしは望まれずに生まれてきた子。


あたしは・・・いらない子。


「…たらっ!だったら・・・。
生まなきゃよかったじゃんかっ」

あたしは小さく吐いた。
それを聞いたみんなが悟ったらしい。

「莢。莢はもう1人じゃない。な?俺達は莢が必要なんだ。
だから。生まれてこなければよかったなんて思うんじゃねぇぞ?」

日向は真面目な顔をしてから、あたしを強く強く抱きしめてくれた。
あたしは、頷いた。

その時。
意識が遠くなっていくのが分かった
そしてあたしは目を閉じた・・・

  ✿  ✿  ✿  ✿  ✿

―――――日向SAID――――――

俺が問いかけたら、莢は頷いた。

良かった・・・。

でも、次の瞬間。莢が倒れた。
莢はショックを受けると、熱を出すんだと思う。
莢のおでこを触ると、相当熱かった。
相当ショックだったんだと思う。

俺は倒れてる莢を抱いてから、歩きだした
悠が電話してくれたおかげで、スグに車が来た。

今日は、俺ん家に行く事になった。

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