舞蝶.・。*


俺達がソファーに腰掛けるとキッチンから

「莢ちゃん!!コレ切ってくれる?」

「あっ!!ハイっ!!!大丈夫ですっ!!」

「んもぅ!!いちいち可愛すぎっ!!
猛の嫁に来なさいっ!!!大歓迎だからっ!」

「えへ?猛が迷惑ですよ~」

「じゃあ。悠のお嫁さんは?
あたしは莢ちゃんだったら大歓迎っ!!」

「悠もきっと迷惑ですよ~」

「じゃあ。篤希の嫁は?
あたしが最高の結婚式会場を用意してあげるっ」

「えっ?篤希もあたしとだったら嫌ですよ~」

「じゃあ。大和は?
莢ちゃんには来てほし―――っ♪
こんないい子中々いないものっ!!!」

「大和も迷惑ですよ~。
それにあたし・・・いい子じゃないですし…
・・・だから。あの人に・・・」


そこで、キッチンは静まった・・・

きっとあの人って莢のおふくろだと思う。
みんなも顔を顰めてる・・・。



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