舞蝶.・。*
「おまたせ~」
莢の肩を抱いてきたのは俺の姉貴。
言葉使いは超悪い。
性格はいい方だ。
みんなからはベッピンさんっていわれてるんだけど・・・さて。こいつのどこが?
「・・・みんな」
莢は目を赤く腫らしてる。
今も、半泣き状態だ
「莢。大丈夫か?」
「へぇ~。莢って言うんだ~。
あたしは高崎 奈津美(たかざき なつみ)。
日向の姉。“なつみ”って呼んでっ!!!
さっきはゴメンね?うちのおふくろが」
「…いいえ。大丈夫です。むしろ。
助けて貰った時、とっても嬉しかったですっ!!」
莢は、姉貴に微笑んだ。
姉貴は顔を赤くしてる・・・
って!!え?
まさか・・・お前も・・・
「ヤバい可愛い~っ!!!」
そう言って莢に抱きついた姉貴。
莢も微笑んでる
「ってか。もしかして日向の彼女?」
「違いますよっ!!あたしみたいなブスに日向が惚れるワケないじゃないですか~」
いや。お前。
女が惚れるほど可愛いじゃん。
いい加減気づけよ・・・。
無自覚。