舞蝶.・。*
「あんた・・・か」
「うん・・・。
前にね、1度だけお母さんって呼んだら、とてつもなく冷めた目であたしを見て“お母さんですって?気色悪い。あたしはあんたのお母さんでもなんでもないんだよっ!!!誣いて言えばあんたの飼い主よっ!!”って男と一緒に大笑いしてた...。
だからあたしはあの日から“あんた”って言うようになったんだ・・・」
莢の目からまた涙がこぼれる。
大和はそんな莢の涙を手で拭ってる。
莢・・・
姉貴の目からも涙がこぼれおちる。
「莢ちゃん・・・。
今日のパーティーあたしも行っていい?」
莢はコクンと頷いた・・・。
「あたし達も行くわ」
そう言って出てきたおふくろ達。
莢は、おふくろ達を見るなり怯えた
大和はそんな莢を抱きしめた
「…ゴメンね。莢ちゃん…。
怖い思いさせちゃったわよね・・・。
あたし達。自分を止める事が出来なくなってたの・・・ゴメンね?」
莢はおふくろ達を見てから、微笑んだ
「・・・。」
おふくろ達は莢を見て顔を赤くした
「ね、ねえ・・・
まさかだけど・・・。莢に恋してんの?」
「そうみたいだ・・・」
俺が代わりに答えてやった
「マジで?」
姉貴は引いてた・・・