舞蝶.・。*


「…日向」

日向はあたしを蹴ってる女に近づいてく

「あら。良い男ね。
何?あの気色悪いこのダ~リン?」

「テメェの方が随分気色ワリィじゃねーか。
テメェ。自分がやってること分かってんのか?
実の子供に暴力振ってんだぞ?
これは法律で訴えられるんだぞ?」

女はフッと笑った

「あたし。暴力振った覚えないわ」
「今やってたじゃねーか」
「何の事?意味分かんな~い」
「そう。
じゃあ。これが証拠品ね・・・」

日向はケータイを取り出して、あたしが女に蹴られてる写真を見せた
女は少し焦ったけど、すぐに平常を取り戻した

「そんなんで。何になると思うの?
あたしは世界で1番のセレブなのよ?
こんな事。警察くらい軽く動かせるわ」

日向はそういう女にクスッと笑った

「そう言うと思った。
だから連れてきたんだ証人を・・・。
入ってきてください・・・」

入ってきた人を見て、女の顔が変わった

「・・・莢」
懐かしい声・・・
透き通る様な声・・・

あたしの・・・
「お父さん・・・」

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