舞蝶.・。*


「あ、あなた・・・こ、これは違うの。
こいつが、あたしに反抗してきたから・・・
それで・・・」

女は慌ててあたしを指して、言い訳する

「扶美江・・・。
最初っからずっと見てた。ウソをつくのわよせ」

眉間に皺を寄せるお父さん・・・。
不良感がたっぷりだ・・・

そう。
お父さんは“鬼嵐”という全国で1位の族の総長。
警官もそれを知ってるが世界のセレブの為捕らえれない。

「これで、あなたは訴えられます」

女はそれを聞いて慌てて逃げて行った
お父さんはゆっくりと寝込んでるあたしに近づいてきた

「お父さん・・・」

お父さんは、優しい笑顔をあたしに向けて手を差し伸べてくれた
あたしはお父さんに思いっきり抱きついた

「ずっと・・・会いたかった…」

お父さんも、ゆっくり抱き返してくれた

「ゴメンな。仕事が忙しくて中々来れなかったんだ」
「うん。来てくれて嬉しい・・・」
「誕生日おめでとう。莢」

あたしはその言葉で胸がいっぱいになった…

「こんなに綺麗になってしまって…
メイクは落ちちゃってるけどな・・・」

お父さんはあたしの顔を濡れたハンカチで拭いてくれた

「お父さんも・・・。
ずっとカッコいいままじゃん」

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