舞蝶.・。*
「うぇーんっ!!うぇーんっ!!」
何...?
道端で男の子が泣いてる・・・。
みんな見て見ぬふり。
あたしは駆け出した。
「ちょ、莢っ!!!」
勇樹も後を追ってくる。
「どうしたの?」
「お母さんが…っ」
「迷子?」
男の子は頷いた
「大丈夫。お姉ちゃんも探すからっ!!安心して?」
「俺も探すよ」
男の子の頭を撫でる勇樹。
やっぱり。
勇樹は優しいね。
あたしは勇樹と一緒にお母さんを探した
勇樹が男の子を抱いてくれて、あたし達は歩いた
「そこの奥さんっ!!」
あたしは肩を叩かれた・・・・
奥さんってあたしっ?!
勇樹も振り向く。
「随分。若い家族やな~!!アイス買って行かれへん?お子さんも喜ぶで?」
男の子は目をキラキラさせて見てくる。
「じゃあ。1個下さい」
「何味?」
「ちょこっ!!!」
「はいよっ!!」
って事で元気にアイスを食べてる男の子
「名前。なんて言うの?」
「ゆう」
「「悠っ!!?」」
あたし達は顔を見合せて笑った
「何歳?」
「みっちゅっ!!」
3歳か・・・可愛いっ!!