舞蝶.・。*
その瞬間
――――――パリーンっ
窓ガラスを突き破って、車が突っ込んできた。
その車は勇樹がいる方向に突っ込んで行って。
全てがスローモーションに見えた。
そう。スローモーションに・・・。
その間。何も聞こえなくて、あたしが叫ぶ声しか聞こえなかった
「勇樹―――――――っ!!!!!!」
次の瞬間。
車のあたり一面が血に染まっていた・・・
あたしは、怒りにぶっちぎれて、前にいる総長を殴って殴って殴った。
そして、殺気を出して大きな声で叫んだ「失せろっ!!!」
みんな吃驚して、逃げて行った・・・・
奴らは車ごと逃げて行った。
「・・・そんな」
あたしは勇樹の元に向かった。
「勇樹っ!!!勇樹っ!!!勇樹―――――っ!!!!」
勇樹は血で染まってる大きな手をあたしの頬に持ってきた
「勇樹っ!!勇樹っ!!!絶対意識手放すなよ?」
あたしは勇樹を背負って、倉庫から出た。
子供もあたしを見て吃驚してる。
でも、大人しく付いてきた。
その時。
「さや―――――っ!!!」
悠の陽気な声がした。車から手を振ってる。
あたしは泣き崩れた。
勇樹を背負ったまま、泣き崩れた。