舞蝶.・。*
―――莢SAID―――
あたし達は病室に向かった。
目を覚ました時は気づかなかったけど、
プレゼントだらけで華やかに彩られてた。
「凄い・・・」
「だろ?
みんなが莢の為に持ってきてくれたんだよ。
ゆうもな。
“お姉ちゃん早く元気になってね”って言って。
みんな毎日莢に話しかけて、とっても愛されてるな」
嬉しい…
とっても嬉しい……
目から涙があふれた。
日向は“泣くな”って言って大きな手で涙を拭ってくれた。
みんなが目を覚ました。
「…どしたの? って莢っ!!!!」
悠が思いっきり抱きついてきた。
「本当だ!!! さや~会いたかった~っ!!」
「久しぶり~」
「何処も痛くない?」
「やっぱ莢の笑顔は1番やっ!!」
「ほんま!! よー眠っとったな!!!」
みんなも喜んでくれた。
「莢」
お父さんの声で、現実に戻った。
「奏。パソコン貸してくれない?」
「ああ」
奏は鞄からパソコンを取り出してあたしに渡した。
「ありがと」
あたしはベットにすわってパソコンを開いた。