舞蝶.・。*
「名前なんて言うの?」
「中村莢」
「俺は藏野悠(くらの ゆう)。
玖流の幹部してる。2-D」
クリクリの大きな目で二重。
身長は小柄であたしよりちょっと大きい位。
茶髪に銀のメッシュが入ってる。
笑うととっても可愛い。
きっと、男にもモテると思う。
「悠も玖流に入ってるんだ」
「おう。
ここらで知らない人は中々いないんだけどな。
莢はそこらでキャアキャア騒ぐ女とはチゲぇみたいだし。
毎日毎日。よく飽きねぇよな」
「そうだよね。
ある意味感心しちゃうよ。
あたしなんか前の所で男女関係なく騒がられたんだからね」
悠はあたしの言葉にちょっと吃驚したみたいだった。
「莢って人気者だったんだ」