舞蝶.・。*
男は二ヤッと笑って「かかれっ」と叫んだ。
悠、無理だよ。
こんな相手にやられてばっかりじゃ。
死んじゃうよ。
悠は、本当に手を出さないでやられている。
あたしの事なんかほっとけばいいのに。
殴られたり蹴られたりしてる悠を見、
あたしの中で何かが切れた。
瞬間、後ろの奴に思いっきり頭突きをして、よろけた瞬間に携帯ナイフを奪い、回し蹴りをした。
相手は伸びた。
それがほんの一瞬の事で周りの奴らは固まっている。
悠達はまだ気づいてない。
あたしは固まってる奴らに近づいて行った。
そいつらはあたしを見て怯えてる。
1人はあたしに向かってやけくそになり拳を振り落としてきた。
それを交わし、腹を打つ。
そして頭突きをした。
他の奴らも、殴られたり蹴られたりして伸びた。
悠達はまだ気づいてない。
悠は、血だらけになってる。