舞蝶.・。*
「あたし・・・
洋服脱ごうとしてたの・・・?」
勇樹は微笑みながら頷いた・・・
あたしは自分の顔が青ざめていくのを感じた
勇樹は笑いながら「大丈夫。ちゃんと脱いでなかったから」と言ってくれた
あたしはホッと胸をなでおろした
「ほんと・・・迷惑かけてばっかしだな・・・」
あたしが小さく吐くと、勇樹は微笑んで・・・
「頼った方が嬉しいと思うよ?日向さん達はそういう人達だからな・・・」
「う――――ん―――・・・
でも、なんか返してあげたいんだよね・・・」
あたしが考えてると、勇樹が微笑んだ
「本当に感謝してるんだね・・・」
「うん。あたしね日向達に会うまでね。
感情がなかったの・・・。笑えない。
笑いたくても、笑い方を知らない・・・。
だけど。みんなと一緒にいるとね自然に心から、笑えるようになったの・・・」
勇樹は驚いたような顔をしたけど、すぐに優しい顔をした
「良かったね・・・」