強引な王子さまっ
「ぷぷっ…」


思わず笑いがこぼれる

「なっなに笑ってんだよ!」
「ごっごめんなさい…」


やっぱこわい…


「おまえは泣いたり笑ったり大変だな!」

笑いながら言う翔くん


「翔くんだって怒ったり笑ったり焦ったり大変でしょ…?」
「なっ俺はそんなんじゃねーし!」


翔くんといると
今までに感じたことのないような気持ちになる…
男の子とこんなに話せるのも初めて…


この気持ち一体なに…!?


お腹すいてるからかな?
いっぱい食べなきゃ!


「いただきます!」

いっぱい口の中に入れる
そんな私を見た翔くんは


「お前かわいいなぁ」


かっ…かわいい!?
「はっ初めて言われた…」


うぅ何かやっぱ変!
顔あついし、変な汗でるし!


「ごっごちそーさま!私行かなきゃならない場所があるんだった!じゃっじゃあね翔くん!」

この状況はやく抜け出したい!


教室の方向へ走り出そうとしたとき
「おい!花!」
「はいぃ…!」

反射的に返事をする私…
だってやっぱこわいもん。


「今日も一緒に帰るから待ってろ!」
「…はい…」

やっぱ強引…。


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