強引な王子さまっ
沈黙が続く。
心臓もばくばくしてきた…



「あーあ。それにしても俺なんか眠いわ」



沈黙を破ったのは翔くん。




「あんなに寝てたのに?」



「誰かさんが大泣きするからよぉ、寝れなかったんだよ」



そ、それって私のこと!?
うぅ…
こうやって人は恨まれてしまうのか…




「ごめんなさい…。」





「………」




あれ?
翔くんから返事が返ってこない。




「え?翔くん…?うわっ…」




翔くんの顔を見ようと顔を上げたら
バランスをくずしてたおれてしまった。




「スー…」


翔くんからは寝息が聞こえてくる。
私の目の前にある翔くんの寝顔…



なんか…この状況




「顔近すぎーー…」



さっきよりも
心臓はばくばく動く。





それと同時に


「私も眠くなってきちゃった…」





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