過ち
第一章 始まり
ここはどこだ
そうだ、台風が直撃して大雨なんだ。早く家に走らなきゃ
やっと着いた
「ただいま・・・・あれ、誰もいないの」
違う、いるんだ。いるけど・・・・・・
「ろよ、おい、起きろよ。もう授業終わってんぞ」
「・・・・あ、もうそんな時間か」
「ったく、寝るのも良いけどよ、次の授業遅れるぞ。ただでさえ授業の間短いのに、次の授業は1号館だぞ」
「・・・・・わりぃ、眠かった。急ごうか」
そうだ。火曜日1、2限は移動が大変なんだ。すっかり忘れて寝ちまった。しかも嫌な夢見て最悪な1日の始まりだ
「何不機嫌そうな顔してんの。もしかして、いいとこだったのに起こされて残念とか」
「いや、眠くて不機嫌なだけだ」
河村の言葉を適当に流し、中川は次の心理学の授業がある1号館へと早足で向かう
「おい、ちょっ、待てよ」
「急がなきゃいけないんだろ」
「そうだけどよ」
河村がなんか言ってるがシカトだ