過ち
2限は必修の英語の授業であるが、寝坊してしまったし疲れているので、潔く自主休講とすることにした。中川は意外と真面目であり、英語の自主休講は初めてである。

今日の残りは4限の教養科目だけであり、出席を取る必要もないのでいかないことにした。

時計はまだ11時を指しているが、早めの昼食とすることに決め、食堂へと向かった。
中川はお気に入りの坦々麺を頼み、お一人様専用席であるカウンター席に座った。

ここの坦々麺は程よい辛さで、辛いのが苦手な中川にとっては欠かせない食堂メニューの一つである。

一人飯をしていると、誰かが近づいてきた。
< 32 / 34 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop