過ち
「おう、中川。さっきはひどく熟睡しておられましたな」

「あー、ちょっと眠くなってな。朝一なのに起きてられなくなった。てか、お前英語じゃねえの?」

「めんどいからサボったわー、このままなら出席足りるし。行くだけ無駄でしょ、あんな高校より低レベルな英語なんて」

「まあたしかにな。おっしゃるとおり、あの授業は出席のためだけに行くようなもんだ」

河村も中川と同じ坦々麺を頼み、隣へと座った。

「中川」

「あっ、なんだ」

「お前さあ、最近なんかめっちゃ疲れてね?朝から寝て起こしても起きねえし、英語サボるわ、なんかあったの」

「いや、特になんもない。」

「いや、絶対なんかある。お前が学校の授業なんかで疲れるわけねえし、バイトもサークルもしてないお前があんなに疲れてるのは何かあるに違いない!」
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