王子の婿入り



にやけながら家に帰ると、香水の匂いに、脱ぎ捨ててあるピンヒール





そして…





「おかえり」





冷めた声





「またきたの?」





そう吐き捨てると





「誰が買った部屋だと思ってんの?」





「あんたの金じゃないでしょ?」





「それでも、名義はあたしよ?」





濃い化粧に、露出したドレス…





あたしの実の母…





あたしを17歳で産んでるせいか、若く見える






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