私だけの野獣さま。1
ハァァっといつもより深いため息をつく、親友。
「…あんた、天然の領域超えてるよね。」
うりゅ?
「アヤチャン、難しい事はわかりましぇーん。」
りんちゃんが哀れみの目であたしを見る。
「…もういいわ。とりあえず拾って来なさい。」
「…えー!せっかくがんばっ…りんちゃん、怖いよ?」
無言で睨んでくる、りんちゃん。
「………行って来ますぴょん。」
「……よろしい。」
あたしは猛ダッシュで拾いに行った。