私だけの野獣さま。1
全部拾い終わると、りんちゃんは優しい顔で満足そうに
「…もう、しないのよ?」
と後ろにブラックなモノを放ちながら言った。
「了解しましたぴょん!」
今度こそ本物の笑顔で微笑むりんちゃん。
普通にしてたらかわゆしなのに…。
「…帰るわよ。」
「あいっ!」
そんなこんなで帰路を再び歩くあたし達。
「ねぇ、あや?」
「なぁに?」
「…カラオケ行こ!」
わたくちの親友はとても気ままなお方。
「……あや、この時期ツライでしょ?」
そんな親友さまはとても優しい。
だからあたしは笑わなきゃいけない。
「りんちゃん、」
「もちろんあんたの奢りだけどね。」
それはおかしいと思う。
そんなこと言ってる間にカラオケについちゃった、わたくち達。