BLUE☆SPRING!
「みんな楽しそー」
私は、呆れた声で呟いた。
「ってか、みうにもいるじゃん?彼氏っぽいの」
彼氏とメールが終わって爽快な表情の陽子がそう言う。
「え?」
「いるいるっ」
陽子の言葉に反応する真希子。
「幼なじみの渡辺君」
『幼なじみ』
その単語を聴いただけで背筋が凍る!
って、あいつだけは、絶対ないからっ!
「呼んだ?」
後ろから、今、一番!すっごく聴きたくない声が聴こえた。
「渡辺~、ウチのみう嫁に貰って」
陽子っ!!
何言っちゃってんのっ?!
「ん?りょーかい」
…え?
「じゃ、よろしくね」
戸惑う私を押す薫。
何が起こってるの?
勿論。これは悪夢だよね?