BLUE☆SPRING!
知らない君
悪夢から一夜開けた今日!
結局のところ、淳司は私で遊んだだけという事実。
あーっ!もう、今思い出しても最低な男っ!
…昔は、素直な可愛い子だったのに。
今じゃあ、面影すらない。
「じゃあ、渡辺よろしくな!」
先生から日誌を貰い、けだるそうにする淳司。
今日、日直なんだぁ…。
ざまぁみろっ!
私で遊んだからだ!
☆
昼休みになって、私達はまたいつものメンバーでお弁当を広げていた。
「で、みう。どうだったの?」
「何がぁー?」
「渡辺の事」
うっ…真希子め。
せっかく楽しくお弁当食べてたのに。
「最低だったっ!あいつ、私で遊んでたみたいっ」
私は、あまりの苛立ちに卵焼きを箸で刺した。
「でも、渡辺君ってみうの事、好きだと思う」
薫の意味不な発言に口が開いたままの私。
「あたし等からしたら、二人ともいい雰囲気だし」
え?陽子まで。
「それに。みうと居るときの渡辺、自然体って感じするし」
真希子も何言ってんだろ…?
三人とも、節穴?
あの淳司に限って、有り得ないから。