BLUE☆SPRING!
目が覚めたるとそこは教室じゃなかった。
多分…ここは保健室。
医薬品の独特な匂いがするから。
「私、何でここに…」
起き上がると、私はベッドの上だった。
「多分、水分不足ね」
保健医の三浦先生は、白衣に両手を入れながら答えてくれた。
「暑い中で脱水症状になったら、危ないって自覚しなさい」
普段は優しい三浦先生も今日は、かなり厳しい。
まぁ、私の事を考えて言ってくれてるわけだから、ちょっと嬉しいな…。
「渡辺君が急いで来たからびっくりしたわよ」
…淳司?
「あ、ここまで連れてきたの渡辺君なんだから、後でお礼いいなさいよ?」
淳司が、私を?
だって、私の事嫌いなんだよ?
………もう、わけわかんない。
淳司が何考えてるのか、全然わからない…。