だって、好きなんだもん。
「あぁ〜!!!」


一限をサボろうと屋上に行ったら、昨日のあの人がいた。



「……ちっ」


舌打ちして去ろうとしている。


「待って!!どうせサボるんでしょ?一緒にサボろうよ」


「…あ?何で」


「だって一人じゃ暇だもん」


「ちっ、めんどくせーな」


そう言いながら、私から少し離れた所に寝転がった。



「ねぇ名前は?私、野山ひかり」


「……。」


「ねえ、教えてよ。教えてくんないと狼君って呼ぶよ?」


「…なんでだよ。……原田朝日」


「何歳?」


「……じゅうしち」


「二年生?じゃあ先輩だ。」



先輩にしかも不良にタメ口を聞いている私は本当に凄いと思う。


昔から人見知りはしないから、誰とでも話せる。








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