だって、好きなんだもん。
付き合ってるって言えなかった。
ううん。言わなかった。
理由は分からない。

「でも、誰も近寄らないってことはライバルがいないってことよね。頑張ってみようかな。」

「…ダメだよ!!」

「?野山さん、どうして??」

「あ…ほら。危ないし。円城寺さん可愛いからもっといい人がいるって……。」

必死だった。
朝日君がとられてしまう、その不安でいっぱいだったから…。

私が彼女って言えば、済む話だったのかもしれない。









< 65 / 152 >

この作品をシェア

pagetop