だって、好きなんだもん。
初めての朝日君の部屋。
朝日君の匂いでいっぱい。

「…あっあの…!!け、喧嘩のこと聞きに来た!!!!」

「…あぁ。何となく殴った。」

何となく…??

「うそよ。」

「うそじゃねえよ。事実」

「うそ。絶対にうそ。朝日君がそういう人じゃないって知ってるんだからね。騙そうとしても無駄よ無駄。」

朝日君にこんな事を言うのは初めてだ。
少し冷たい口調になっている。

「……お前に、何が分かんだよ。」

「朝日君のことなら誰よりも分かってるつもり。私は一度言ったら引き下がらないって朝日君知ってるでしょう!?私はね、朝日君のことを好きになってからずっとずっと見てきたの!!だからうそだって分かるわ!!!!…ねぇ、本当のこと話してよ……。」

涙が出そうになったから俯きながらそう言った。












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