だって、好きなんだもん。
他愛のない話をしながら帰った。


うちは朝日君の家とそんなに離れていない。

朝日君の友達の五十嵐琢磨から家の場所を聞いて急いで来たから場所を確認していなかった。

「じゃあな。」
「うん。バイバイ」

あっという間に家につき、朝日君は帰っていった。

私、こんなに幸せでいいのかな?


―――いいはずなかった。

忘れていたから。

ライバルがいるということを…―――。











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