飽きられない条件







『・・・うっ、すっきりした』



そーでございますか・・・って、何で今日に限って私お気に入りのハンカチなんて持ってってるのよ!!

鼻・・・かんだハンカチなんて一生使えない・・・


そうしょげてると彼は『?』を浮かべながらお礼まで言ってきやがった!




『君、優しいね・・・。』



そう言いながら彼は顔を上げた




あら、普通にイケメンじゃない



それが出会って最初の感想。




「そんなことないよ、もうそのハンカチあげる。」



てゆか、いくらイケメンが使ったハンカチでも・・・もう使えないし・・・いらないし・・・。



『いやいや!!洗って返すよ!!』



返されたって困るっつーの!!あんたが鼻かまなければちょっとは使い道あったけど


・・・なーんて、そんなことは言えず素直に、



「大丈夫、使ってもいいし捨ててもいいから」


もう、「お気に入りのハンカチ鼻かみ事情」に付き合ってられなかった・・・


それでも彼は天然なのか『いえっ!!悪いです!!』とまで言ってくる




「とりあえず、私時間がないからもう行くね。」



時間がないとか嘘。だって太一と別れてもう遊ぶ人なんて女友達ぐらいしか居ない








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