飽きられない条件
そのに、出会い side、陸
―――――――・・・・・・
『はぁ~・・・』
さっき彼女に振られた俺、秋元陸
中学校の頃から続いてた2年越しの愛は「飽きた」という一言で片された
『つれーよなあ・・・』
そー思いながら見た机の上のハンカチ
俺の「鼻かみ事情」がくっついたハンカチ
さっきの咲っていう女の子がくれた・・・
そりゃあ、知らない男の鼻水ついたハンカチなんて俺でも使う気にはなれないな・・・
『にしても、どっかで見たことある気がするな・・・』
まあ、優しいし美人だし美人だし美人だし・・・
って俺!!美人ばっか言ってる!!
さっき振られたばっかりなのに・・・って言っても咲って子にあのとき会ってなかったらもっと俺は病んでいたであろう
少なからず、俺はあの子に救われた
ハンカチで・・・・・・
とりあえず、ちゃんとしたお礼もしたいし新しいハンカチでも買ってあげたい