鬼伝
穂乃香が死を覚悟した時、鬼の手が止まった。



鬼『おまえー女か?』

穂乃香は鬼を睨みつけた。
穂『女で何が悪い!』


鬼『…。歩けそうにないな。』


そう言うと穂乃香をカツギ上げた。



鬼『おまえ今日からオレの嫁になれ。命は助けてやる。死ぬよりはマシだろ。いいな。』


穂『―はい。』

恐怖と憎悪でイッパイだった。


“いいわ嫁にだって何だってなってあげる。そしていつか殺してやる。雪の仇!”
< 9 / 16 >

この作品をシェア

pagetop