桜の季節



ジリリリリリリッ!





アラームのうるさい音で、目が覚める。

今日は、絵美と遊ぶ約束をしてて、嬉しいはずなのに、なんだか気分が悪い。

まあ…いっか!、そう思いながら学校の準備。








「茜~!遅刻するわよ!早く行きなさいっ!」

「わかってるってばっ!」

靴を履いて、ドアから飛び出して、おもいっきり走った。



「やばい~!遅刻しちゃうよ~!」

1人で叫びながら、一生懸命走った。








「おー茜。そんなに叫ばんでも。」

もうっ!誰っ!、って思って横をむくと、自転車に乗っている直樹がいた。

「俺、チャリー。いいだろ?」

「……チャリなんかに負けるかっ!」

「おっ!?チャリ相手に勝てるのか?」

「うるさいっ!女、なめんなっ!」



こっちは、一生懸命走ってるのに、直樹は、余裕な顔をして、おもしろがって喋ってくる。



2人でギャーギャーいいながら、学校へ向かった。

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