桜の季節
こじんまりとした部屋の割には、物が散らかっているのが一目でわかった。

「きったねぇな、この部屋は。こんな所片付けんのか?」

そう言いながら、直樹は座りはじめた。

「しかたないでしょ。直樹がぎゃーぎゃー言うから…。」

「俺のせいかよ!」

「直樹のせいにするって言ったじゃん!」

「知らねぇな。聞いた事ないけど?」

笑いながら、私に言う。

「意味わかんない!笑ってるくせに!」

「笑ってねぇよ!てゆうか、お前が叫ぶからいけないんだよ。」

「なによっ!直樹がチャリに乗って自慢してきたからでしょ!?」

「じゃあ、叫びチャリ事件だな。」

「話そらさないでよ!もう、意味わかんないー。」





キーンコーンカーンコーン………






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