桜の季節
チャイムがなる。



「「………。」」

言い合いをしてた私達は、急に静かになった。

「……授業始まったな。」

直樹が口をひらく。

「次、体育だよ。行かないと…。」

しかし直樹は動こうとしない。

「だりぃ。俺、授業さぼる。」

「そっか…。」

私はそう言うと、部屋から出ようとドアに手をかけた、その時だった。

「お前まぢで行く気!?」

直樹が口をひらいた。

「え…そうだけど…。」

私が返事をすると、直樹は、

「体育の担当、山ちゃんだぞ?」

「??…山ちゃん……?」

山ちゃんって誰だよ!、って思っていると、びっくりした顔で、直樹が言った。

「山ちゃん、知らねぇの!?」

「うん…。」

「山ちゃんって言う奴は………」

直樹は続けた。

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