桜の季節
春―――…
私は、この門の中に建ってある高校で、新しい人生の一歩を踏みだそうとしていた。
玄関に行き、上履きに、はきかえる。
知らない人がいっぱいで、中には2年や、3年らしき人もいた。
朝早くから見にきてるようだった。
近くで2年か、3年が、1年に声をかけて、アドを聞いてた。
私、そういうの無理だ。
なんというか、初対面の人に、気軽に話ができないんだ。
いわゆる、“人見知り”と、いうやつだろうか。
私は、もし話かけられたら…、そう思うと、いてもたってもいられなくて、小走りで、階段に向かってたんだ。