桜の季節
目を開ける。
真っ白な壁が見えた。
「え……?」
今さっきまで、公園にいたんだもん、急に白い壁に出てこられても、私が困る。
「ここ…どこ…?」
まわりを見ると、白い壁は、壁じゃなくて、天井だったみたい。
そして、ここは、保健室だ。
自分が、ベットに寝てる事が、不思議でたまらなかった。
不思議と言えば、私の右手も不思議だ。
何か、温かいのと、さらさらしたのが手に触れている。
私は、体を起こして、座った。