桜の季節
約束
私、なんて馬鹿なんだろう。
親友との遊ぶ約束を、忘れちゃうなんて…。
約束の公園につく。
その頃には、夕日は沈んでいて、濃い水色の色をした、空になっていた。
「お~い!茜~っ!」
声の方を見ると、絵美がいた。
「ごめんね、絵美ー。遅れて…。」
そう言いながら、私は絵美の方に走る。
「遅れたどころじゃないわよ~。罰として、今度、なんかおごってよね!!」
「え~~。」
「強制だからね!」
絵美は、笑いながら言う。
絵美って、本当は、優しい。
女の子のオーラが、出てるもん。
それに比べて私は、馬鹿で、ケチで、強がり。
比べものにも、ならないよ。