桜の季節
「さぁ~て、茜も来たしっ、帰るかぁ~~!」
絵美は、急に変な事を言い出した。
「ちょっと……、遊ばないの!?」
「……茜…、無理しないでよ…。顔に書いてるもん。熱がある、って。」
一瞬、ドキッてした。
「…あはは。絵美には、なんでもお見通しだね。」
正直言うと、頭が痛かった。
でもね、いつも我慢してると、絵美はいっつも私の異変に気付く。
遊べないのは、かなしいけど、私の事をなんでも理解してくれるから、とても嬉しいんだ。