桜の季節





誰かに後ろから声をかけられた。





振り向くと、そこには………、

















啓也くんがいた。














「1人で何してんの?さびしい奴だなー。」


笑いながら、隣の人のイスに座る。



「仕方ないじゃん…。友達できないもん………。」

「いるじゃん友達。」

「誰?」

「俺っ!」



親指を、自分に指さして言った。

しかも顔が、すごい勝ち誇ったような顔をしている。



「……っ…何それ…!ウケるんだけどっ!」

「どこが!?全然ウケねぇよ!」

さっきの勝ち誇った顔が嘘のように、すごく焦っていた。

「全然ウケるしっ!」

私、馬鹿みたいに、笑ってた。

すると啓也くんは、

「でもまぁ、よかったよ。今日、全然笑ってなかったし…。テンション落ちすぎだろ!ってぐらい落ちてたじゃん?」





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