桜の季節
黒板に1枚の紙が貼ってあった。

そこにいろんな人達が、集まっている。

私は、人込みのうしろから、紙を見た。

いろんな人達の頭で紙がよく見えない。

だけど、少しだけ見えた。



――席の順番表――



そう書かれてあった。

自分の席を調べようと、背伸びをしたり、右に行ったり、左に行ったり。

でも、そんなんで見つかるはずがなくて、途方に暮れてた。

みんな身長高すぎ…てゆうか私が低すぎなんだっけ…、1人でそんな事ばっか考えて落ち込んでた。

「ねーねー。」

うしろから男子の声がする。

もしかして、私に声かけてんの!?そう思いながら、うしろを振り向いた。

「やっぱり今さっきの子だ。今さっきは、ごめんね。」

は…?なんの事…?ちんぷんかんぷんな私は、相手の顔を見つめていた。

「え…?」

そんな反応をすると、

「えぇっ!?もしかして俺と、ぶつかりそうだった事忘れたの!?」

そう言われて思い出した。

ドアで、お互いびっくりしてたよね。

背が高いから、一瞬しか顔を見てなくて、わからなかったんだ。

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