桜の季節
次の日、教室のドアを開けると、騒がしかったクラスが、しーんとした。
えっ…何…?
って思っていると、黒板に目が入った。
“昨日、教室のベランダで〇〇〇と〇〇〇が抱き合っていた”
〇の中に、“あかね”と“なおき”が、って書かれていた。
私は、消そうとしたけど、こんなにみんなに見られてる中で、消せれるはずない。
私は席に向かって、座った。
みんなが私をチラチラ見ながら、こそこそ何か言っていた。
直樹………、早く来てよ…。
そう思ったけど、直樹はきてくれない。
私はこの空気に、たえれなくなり、かばんを持って教室から飛び出した。