桜の季節



「あははっ。そうだよ~。いろいろあって帰ってきちゃった。」



「まじでー?これから茜んち、行っていい!?」



「いいよ~。大歓迎だしっ!」
















電話を切って、ふと思った。



絵美は、なんで電話をしてきたんだろう。



さぼりたいから?



絵美は、さぼる時たいてい、1人でさぼる。






中学時代、私達が仲良くなったのも、向こうも1人で、私も1人でさぼっていたからだ。



屋上で何回か偶然にあううちに、仲良くなっていた。






今も変わらないはずだった。

さぼりたい時はさぼって、暇な時は授業に出て…。



とにかく、私は絵美が来るのを待つ事にした。



< 52 / 104 >

この作品をシェア

pagetop